JIMNY・・・


ままさんありがとう御座います。
今月もいただきました~



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ジムニー、思い出があります。

※長文です・・・・

前職の時代の知り合いの方がオリーブグリーンのジムニーに乗っていました。

Kさんは東京の下町の小さな工房に勤めていました。
家業の看板屋さんを継ぐために丁稚に出たのです。
その時に後に奥様となる方とめぐり合ったそうです。
工房には10年近く勤めて故郷に戻りました。
もちろん奥様となる方も一緒でした。
その当時はバブル景気のまっただ中でもあり営業などしなくても次々と
注文の来る良い時代でした。
当然、家内工業に毛が生えた程度の工場では人手が足りません。
結婚式を挙げたくても日程の都合が付かない程の忙しさです。
奥様となる方の弟サンも呼び寄せてスタッフの一員として働きはじめました。

看板屋の仕事の他に、Kさんのお父様の時代から続けている「大道具」の
仕事もありました。
日本舞踊の背景を飾る「松の木」、娘道成寺の「鐘」・・・
「大道具さん」の仕事です。腰には金槌とクサビの入った袋を下げて
短い時間に手際良く幕と幕の間に素早く背景を変える。
そして本番が始まると暫しの休息、そして次の舞台の準備・・・
いまでも三味や太鼓の音が聞こえるとホッとした気持ちになるのはこの時の気分を
憶えているからでしょう。

KさんはWさんの修理工場のお客さんだったので何度か顔を見かけたことが有りました。
ワタシはWさんから頼まれて、入り口の受付看板を塗りなおしているところでした。
工場の油脂庫から適当なペンキを探し出して塗っているのをKさんが見ていたのです。
「それじゃあ、塗っている端から乾いて塗りづらいべよ。」
 余ってんのがあっから、それ使いな~」
と、ジムニーの荷台(^^)から看板用のペンキを取り出して分けてくれました。
確かにラッカー塗料と違い、塗り易いし匂いもきつくないです。
伸びのあるネオアルキコートをたっぷり筆に含ませ、余分な塗分を缶の端でこそぎ落とす、
そして面相筆で「受付はコチラ」のコを書いているときに(笑)
Kさんが、
「あんた、なかなか手つき良いね~」
隣で見ていたWさん
「んだ~、bさんて昔、こっちの方を目指していたんだっぺよ~
 Kさん、人手が足りなかったら使ってあげてよ~」
そんなひょんな出会いからKさんとのお付き合いが始まりました。
現場に行くのにもジムニーです。
2ストのポンポンという音と、冬以外は幌を外して走り回るジムニーの助手席は
いつの間にかワタシの指定席になりました。
当時、私はクルマ関係の事業所に勤めていましたが薄給で、結婚したばかりで
あれもこれもと生活必需品が幾らあっても足りない財政状況でした。

「大道具」の仕事もやらせて貰いました。
これは「お捻り」というボーナスが入るのです。
随分、色んな経験をさせてもらいました・・・

そんなKさん、わたしより5つぐらいしか年長でしかないのに。
今年のお盆過ぎにあっけなく逝ってしまいました。
風邪をこじらせての肺炎、「ちょっと寒気がするから寝るわ・・・」
それが最期の言葉だったそうです・・・

Kさん・・・・
「なんでウィンドウを倒して走んの?」
「風が気持ちいいべ~」

そんな事を思い出しました。
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by boxycat | 2010-09-01 21:45 | 日々色々