久々の長文です。
出た!
Left sliding door fault
昨日、退社時1007の運転席に座りイグニッションを捻り5秒ルール後(笑)
ピーピーという警告音!
あれ?シートベルトは閉めたし、助手席には重い荷物は置いていないし
※助手席にある程度の重量の手荷物を置いたりするとシートベルトセンサーが
感知して警告音が鳴る時があります。
ドアが閉まりきっていないのかな?と運転席を開閉してみるが異常なし。
助手席を開けようとすると、ホンのちょっと開いただけでウィンウィンという頼りない音がするだけ・・・
ディスプレイにはLeft sliding door fault の表示、ありゃりゃ。
エンジンをかけたまま助手席側に回り手動で開ける、普通に開く。
助手席に座り手動で閉め、手動で開ける。コレを2回繰り返し初期化する。
しかし助手席インパネ部のスイッチを開放側にしても少しは開くが開けきれない・・・
やれやれと思い、取りあえず閉まることは閉まるのでそのまま帰宅する。
駐車場に着いて再トライしてみるが結果は同じ。
薄暗くなってきたので翌朝に持ち越す。
酒の肴が出来た(笑)
翌朝、駐車場に行きリモコンで助手席側の開放スイッチを押す。
パッコンという元気な(笑)音と共に普通に開いた(^^)
昨晩、帰宅してから酒を飲みながらアレコレ推理して・・・
ドア内部のインナーハンドルだったら厄介だなぁ~・・・
とっくに保証は切れているし幾らかかるかなぁ~等と酒の肴には
美味くない思いを巡らす。
でも推理の結果、到達した結論は別な原因でした。
手に持ったコレが解決する筈です・・・
・・・ていうかもう普通に開いてますが(笑)
これを見て一目で解かったアナタは年代モノのボディ&CPUを首の上に載せていますね(^^)
オイルストーンです。
昔はクルマの点火系の要にはコンタクトポイントという部品が使われていました。
イグニッションコイルから点火プラグに火花を発生させる為に、ディストリビューターを
経由して各点火プラグへ高圧電流を配分するのです。
コンタクトポイントはディストリビューター内部に配置され電圧を増幅する働きをしています。簡単に言うと電気を持った導体同士を点接触させるとバチッと火花が出る、それを利用したものです。
話しは長くなりますが(笑)コンタクトポイントの接触部は電蝕に強い金属が使われていますが長い間には減ってきます。そうすると望んだ高圧電流が発生しなくなりエンジン不調や馬力不足等の症状が表われます。
新品に交換するのが最善なのです。しかし部品自体は然程高価ではありませんが、その際に発生する工賃が割りと高いのです。もちろん重要な作業ですので等価工賃としては不当なものではありません。
そこで接点を磨いて取りあえずの性能を期待しようとのオイルストーンなのです。
実際の作業はオイルを塗布して磨きます。これは当たり面をより平滑にするとの策です。
しかし磨いた後は面を脱脂しないと火花が飛んでくれません。
現在は殆んどのクルマがダイレクトイグニッションに移行して点火プラグ上部にコイルを
配置し点火タイミングもコンピュータ制御となりました。
話しは1007に戻ります(^^)
ドアに付いているピアノスイッチの接点部をオイルストーンで磨きます。
オイルは付けません(^^)
ドア接点部に黒く焼けた跡がありました。
これは磨いた後です。右列上から3番目が黒くなっていました。
酒の肴として考えた結果、この接触不良がドアを開ける為の電気が流れなかったと考えます。
それはこのピアノスイッチの構造から考え付きました。
押すと収縮します。
つまりドアを開けるとこの接点部は相手側から離れます。
離れ切る間に導通が無いとドア開放に至らない状況になります。
閉止時には接点部は導通はあります。パッコンという最初の開放動作の為に必要な電気が供給されないと昨日のような途中で止まったような事態になるのでしょう。
途中で止まると次のプログラムへ進まないのでドアは開きません。
以前、運転席側のインナーハンドルは交換済みなのですが・・・
メカニックさんも「直接この部品が開閉不良の原因ではなくたまたま交換したら良い結果になった」様な事をおっしゃっていましたね。
とまあれこのオイルストーンは車載工具袋に入れて置きます。
あ、ウチの猿ことモンキーは年代モノですからコンタクトポイントを使用しています。
たぶん日立製だったかな?
ソレに跨るおっちゃんも年代モノです(^^)v
by boxycat | 2010-06-12 20:34 | プジョー1007